クラブの買収話が決着をみる前に、クリスティアン・ブロッキ監督はミランを去る決意を固めたようだ。セリエBのブレッシァと契約を結ぶために、上層部に連絡を入れたという。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
シーズン途中にシニシャ・ミハイロビッチ氏の後を継ぎ、ユースから昇格してミランのトップチームを率いたブロッキ監督だが、セリエAを7位で終え、ヨーロッパリーグ出場権を逃した。
それでも、シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は自身が口説いたブロッキ監督を称賛し、クラブを売却しない場合は続投させると話してきた。だが、ベルルスコーニ氏は中国の企業グループと身売り交渉しており、買収が実現すれば、ブロッキ監督は契約満了で退任となる見込みだった。
身売り交渉はまだ続いており、7月7日ごろに結論が出ると言われている。だが、ブロッキ監督はいずれにしてもミランを出て新たな挑戦に臨むことを決めたようだ。報道によると、ブロッキ監督はベルルスコーニ氏に連絡を入れ、ブレッシァと契約するために“解放”してくれと要請したそうだ。
ブロッキ監督は、ミランには仕事を続けるだけの理想的な条件がそろっていないと考え、セリエBを戦うブレッシァでやり直す考えという。『ガゼッタ』によると、ブレッシァとはすでに合意しているそうだ。ベルルスコーニ氏が認めれば、ブロッキ監督はブレッシァの指揮官に就任するという。
ペスカーラからFWジャンルか・ラパドゥーラを獲得したものの、身売り交渉の影響から指揮官が決まらず、新シーズンに向けて出遅れが指摘されるミラン。ブロッキ監督のほかに、マルコ・ジャンパオロ氏やフランク・デ・ブール氏らが新監督候補と言われているが…?